こんにちは、しぎょうです。
先日、吸入指導の勉強会に参加しました。
喘息やCOPDなどの呼吸器疾患に使用される吸入薬ですが、最近は様々な形の吸入器が発売されています。
効果の高い薬ですが、上手く吸入が出来ていないと十分な効果が発揮できません。
吸入の際のポイント、落とし穴(ピットフォール)はたくさんありますが、学習した内容を少しあげてみます。
ドライパウダー式吸入器(DPI):強く吸う
例)アドエアディスカス、レルベアエリプタ、シムビコートタービュヘラー、ウルティブロブリーズヘラーetc
定量噴霧式吸入器(pMDI):ゆっくり吸う
例)アドエアエアゾール、フルティフォーム、メプチンエアーetc
薬剤を肺の中に留めるために、吸入時、息止めを行う。理想は10秒だが、無理の無い範囲で行う。
ステロイドが含まれている吸入剤は、口の中に薬が残ることで、声がかれる・赤くなる・ひりひりする・舌や口の中に白いコケが付くことがある。
以上の局所的な副作用を防ぐために、口の中に残った薬剤をうがいで洗い流す。がらがらで喉を、ぶくぶくで口の中を洗う。理想はそれぞれ2回以上。
どうしてもうがいが出来ない場合には、水やお茶を飲むだけでも効果的。
カチッと音がなるまで開ける事によって、内部の薬剤が充填され吸入する事ができる。
薬剤はドライパウダーなので、吸入口からこぼれ落ちてしまう。
上手く空気が入らずに、正しく吸入できない。
薬剤が完全には溶けておらず、振る事によって均一になります。一部振らなくてよい製剤もあるが、紛らわしいので基本的には全て振る事で問題ない。
スプレー缶のイメージで反対に持ってしまうと、押しても噴霧されない。
など、長く使って慣れている場合でも、独自の使用方法で誤っている事もあるので、こういったピットフォールを薬剤師が意識するのは重要ですね。
非常にわかりやすい勉強会だったので、講師の方が紹介されていた書籍もついついネットで注文してしまいました(汗)